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義歯の選択-概要

固定式インプラント補綴物

一般に、固定式インプラント補綴物は、咀嚼機能および患者の快適さの点で可撤式義歯よりも優れているため、最良の口腔の健康およびQOLをもたらします。オールセラミック、金属-セラミック、金属-樹脂の補綴物を使用することにより、患者それぞれのニーズに対応するための多様な治療選択肢を提供します。

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インプラントオーバーデンチャー

QOLが良好でない総義歯装着患者には、オーバーデンチャーを支持または固定するためにインプラントの利用が考えられます。これらの義歯装着患者は、咀嚼、発話の際に生じる義歯の固定不良および不安定さに悩まされており...

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咬合様式

多様な咬合様式

咬合様式の選択は、無歯顎患者の義歯リハビリテーションに重要です。様々な様式の臨床成績に関しては議論が続いており、他と比べ明らかに優れた咬合様式とはこれまでに明らかにされていません。しかし、選択した咬合自体に決定的な意味がなくても、臨床医は、一度選択した様式について、咬合自体の慎重な設計、頻繁な評価、必要に応じた改良が必要であることを認識しなければなりません。

インプラント補綴が特定の咬合様式を必要とする、または許容するであろうという考え方は、臨床結果によって立証されていません...

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即時義歯

即時義歯

要抜歯の歯列を有し、全歯を抜歯しなければならない患者は、即時総義歯からインプラント支持の固定性義歯まで、多数の治療選択肢の中から選択することができます。

即時義歯は、口腔インプラント治療を好まない、または実施できない患者が選択しますが、抜歯後に補綴物のない状態を避ける優れた治療法です。多くの患者は、審美的、心理社会的な不安により、無歯顎の状態で治癒を待つのではなく、即時義歯による治療法を選択します。

即時義歯による治療を選択した患者は、可撤式総義歯を最初に装着する際の課題について、また、外科処置に伴う痛み、腫れ、出血、あざ...

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粘膜支持による可撤式総義歯

総義歯による治療

研究および臨床経験は、従来型の総義歯が大部分の無歯顎者にとって使用に耐えられることを示しています。総義歯に満足している患者は自らの義歯体験にうまく適応し、義歯を使って食事や会話をすることを学んでいます。義歯装着体験の最良の予後には、吸収が最小限の健康な顎堤、うまく設計された咬合が含まれると考えられています。しかし、最適に作られた従来型の総義歯は、無歯顎に対する万能の治療法ではありません。多数の患者は義歯が不適であり、総義歯装着への適応に苦労し、自らのQOLが低下したと見なしているのです。

総義歯-機能に関する注意事項

従来型の総義歯の土台は...

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概要および重要な注意事項

顔貌および社会的交流

人の顔は、体表に占める割合は小さいものの、私たちの社会的アイデンティティを具現化する、対人コミュニケーションの主要手段です。顔貌は遺伝形質を反映しますが、その上に病気や外傷の影響、より多くの場合は未治療または治療が困難な歯牙欠損の影響を受けます。中でも無歯顎は、顔面骨格の一部を破壊する危険があり、表層の軟組織の形状を変形させ、様々の機能不全を招きます。それは、体の一部を失うのと同等であるとも認識されるかもしれません。無歯顎の治療には、臨床医の技術的専門知識、および患者の不安と願望そしてさらに重要な個性に対する共感の両方が必要です。

無歯顎の

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頭頸部がん

HNCの疫学および予後に関する事実

頭頸部がんを代表するのは、主に頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)です。発生率は、女性より男性が高くなっています(2,8:1)。ヨーロッパおよび米国の若年層では、ヒトパピローマウイルス(HPV)がHNCの発生率増加と関連があることが示されています。NHCの一般的なリスク要因は、喫煙、アルコール乱用、噛みタバコ(betel quid)です。

HNCの予後は、診断の時期に左右され、首の所属リンパ節における腫瘍の広がりと密接な関係があります。5年生存率は、診断時点で80%(ステージI)から19%(ステージIV)に低下します。

 

HNC早期

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無歯顎の骨への影響

上顎歯槽堤吸収/縮小

上顎の骨吸収は、特に前部で残遺歯槽堤/歯槽の吸収を引き起こしますが、これは唇側に広がります。この吸収の結果、上顎の歯槽頂部が徐々に内側または口蓋へ移動します。その結果、上顎の唇支持が低下し、顔面形態に変化が起こります。特に、可撤式または固定式義歯で十分に補わない場合、「くぼんだ顔(“sunken face”)」になります。また、これにより、義歯が歯槽堤頂部唇側に位置することになるため、義歯の咬合関係悪化をも招く可能性があります。

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下顎歯槽堤の吸収/縮小

下顎の骨吸収は、上顎の場合とは異なる歯槽堤吸収過程を生じます...

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歯槽骨吸収および不足

歯槽堤の吸収/縮小

抜歯後、残存歯槽堤の頬舌側および垂直的に骨量が減少します。それに続く吸収は進行性であるため、顎の基底骨(basal jaw)に影響が及ぶこともあります。下顎では、下顎神経が歯槽頂部に位置するようになる場合があり、その場合、義歯装着者は痛みを感じます。

歯槽堤高さの減少は、上顎無歯顎よりも下顎無歯顎においてはるかに多く見られます。長期間の義歯装着、性別、BMIが歯槽堤吸収の増加と関連がある一方、年齢は関連がないようです。骨粗しょう症の歯槽堤吸収への有意な影響はまだ示されていませんが、専門機関の最近の研究では...

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咬合

咬合-概論

理想的な咬合に関する普遍的な定義は、明確になっていません。理由は、理想的な咬合は、形態および機能の生理学的に広い範囲で定義されるからです。現在は、人間の多様性から、歯の特定の解剖学的関係・位置ではなく、咬合の機能的側面が生理的咬合の決定要素として妥当であると見なされています。これはまた、経験および文献から得られる解剖学的・歯牙的な変化が非常に広範であるにもかかわらず、咀嚼障害の原因となるのは珍しいことからも理解できます。こうした変化は、歯列弓サイズ、形態、歯並びの重大な不調和を特徴としない限り、治療が必要となるのは稀です。咀嚼系の機能的適応性は...

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唾液分泌不全症および口腔乾燥症

唾液-機能

唾液は、口腔の衛生および機能の保護、維持において重要な役割を担います。唾液は、食物を咀嚼、嚥下できるよう整えることにより消化を支え、味知覚に貢献し、言葉によるコミュニケーションを円滑にし、口腔組織を乾燥、微生物侵入、潰瘍形成から保護します。また、唾液は、凝固時間を短縮し、創面収縮を速めることにより、軟組織の修復を促進します。唾液の質(粘度)および量(流量)は、可撤式義歯を許容する患者の能力にとって極めて重要な要素です。粘度の高い粘着性の唾液は可撤式義歯を外す傾向がある一方、粘度が低いまたは流速の遅い唾液は...

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歯肉歯槽粘膜移行部

歯肉

歯肉は下層の骨膜と強固に結合されており、全体的に角質化し、表面は点状です。歯肉の色は、民族および/またはメラニン沈着によって、ピンクから茶色、あるいは黒まであります。角質化しておらず、輝く赤色で、血管の供給が見える歯槽粘膜とは区別されます。

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歯肉の幅およびバイオタイプ

無歯顎の場合、歯肉の幅は顎骨の吸収程度に連動し減少します。

上下両顎において、歯肉の幅は、犬歯/第一小臼歯の領域で唇側に狭くなります。舌側では、歯肉の幅は下顎で背面方向に向かって増加し、他方、上顎は完全に角化組織に覆われています。多くの人は、歯のない角化組織を歯肉ではなく、咀嚼粘膜と呼んでいます...

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既存の補綴物

既存の義歯-重要情報

既存の義歯を診査することにより、歯、軟組織の審美性、顔面の高径(facial vertical dimension support)に対する患者の認識について大変貴重な情報が得られます。また、それにより、臨床医は、患者の義歯着用経験全体について、適応性があったかどうか知ることができます。

適応性のある患者

補綴的に義歯に適応性のある場合は、既存義歯が新たな義歯治療の最適化計画に対し、インプラント治療の有無を問わず重要な指針を与えます。指針には、歯列弓形、咬合平面の方向、唇に対する前歯の関係、義歯床の大きさ、フランジの厚さと外形...

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顎関節症(TMD)

TMD – 顎関節症

患者の顎関節機能を定期的に評価することは、あらゆる口腔内検査と共に必須項目です。

また、無歯顎患者の治療においては、良好な筋制御、痛みのない顎運動調節が望ましいと考えられます。臨床的に指導・要求される運動を行う能力が低下した場合、またはまったくない場合は、治療期間の修正が必要です。

TMDは、顎関節領域に影響を与える筋骨格疾患群および/または痛覚を示す総称です。これらには、筋筋膜痛等の筋疾患、関節円板の変位等の関節複合に影響を与える障害、まれな関節炎疾患が含まれます。発現する可能性のある症状は以下のとおりです。

  • 咀嚼およびTMJの筋肉における痛...

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上顎-下顎の関係

水平関係または中心位(CR)

患者中心の治療という観点から上顎-下顎の関係を理解する鍵は、下顎の2つの位置、つまり垂直位置と水平位置が分離できない性質である点を認識することです。両者は、あらゆるオーラルリハビリテーション計画の第一歩であり、下顎の中心位(CR)の不可欠な構成要素ではあるものの、別々に考察することが可能です。2つの位置は、コインの裏表と見なされ、患者の中心位を記録するという臨床上の目的を設定するために必要です。中心位の定義は長年にわたり変遷しており、『歯科補綴学専門用語集』には7つの定義が記載されています。大半の定義では、CRは...

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咬合高径

垂直関係または咬合高径(VDO)

患者固有の顎の垂直・水平関係を記録することは、咬合のリハビリテーションを計画する際に必要な第一歩です。それらは、下顎骨の中心位(CR)の不可欠な構成要素であり、顎および歯の発達、成熟の正規過程の一環として発達します。患者にとって望ましい垂直関係は、臨床的に得られた幅広い情報を得た上で決断します。なぜなら、VDOの変化は、未治療臼歯の欠損、歯列の激しい摩耗、不適切な義歯治療、長期間の義歯着用が原因で生じることがあるからです。さらに、下顎安静位は、天然の第1小臼歯間の咬合面間の安静空間(IRS)つまり安静空隙が2...