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出血

術後の出血

考えられる原因:

創離開/順応、縫合不十分、非安静またはノンコンプライアンス、血管損傷、抗凝固薬

対処法:

術創の圧迫>10分間、再縫合または追加縫合、抗凝固療法の調整、損傷血管の凝固/縫合

警告:

舌下動脈を損傷すると、激しい出血を引き起こすおそれがあり、その状態で口腔底を挙上すると、(致死的)気道閉塞を引き起こす危険性があります。舌下腫脹の初期症状の1つは、くぐもった話し方です。このような状態が生じた場合は、気道を確保し(挿管、気管切開術)、舌下動脈の凝固/閉鎖により手術部位を修正します(これは通常、緊急の顎顔面手術であり、全身麻酔を必要とします)。

血腫

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口腔衛生指導

治療計画および衛生に関する注意事項

組織表面、補綴物表面およびインプラント表面のすべてが、歯ブラシ、歯間ブラシおよびデンタルフロスまたはデンタルテープのような口腔衛生用具で清掃できるようにデザインされていなければなりません。治療計画時にインプラントの位置および補綴物のデザインを決定する際は、口腔衛生の最終転帰を念頭に置くことがきわめて重要です。したがって、口腔内補綴物の表面はプラークの付着を防ぐため、滑らかで、高度に研磨されている必要があります。

口腔衛生指導 – 患者

すべての来院に口腔衛生指導を組み入れ、必要に応じて指導を復習させます。とりわけ固定式補綴物の場...

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4140-Post-surgical-recommendations.png

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術後の推奨事項

術後の推奨事項

術後の適切な措置について患者に説明します。緊急合併症が生じた場合に備え、24時間対応の緊急連絡用番号を渡しておきます。

術後1~2日目、8 ~14日目および4~6週目に術後リコールを計画するか、または紹介歯科医に委任します、

出血/血液滲出

術後、手術部位に若干の血液が滲出するのは正常です。手術部位にガーゼを当て、1日中ガーゼの上から強く圧迫し続けるよう患者に指示します。1時間毎にガーゼを交換するため、予備のガーゼを渡します。翌日になっても出血が止まらない場合は、来院するよう指示します。

ヒーリングアバットメント

ヒーリングアバットメントを設置した場合は...

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抜糸

抜糸

粘膜骨膜創の抜糸は、患者の年齢や術創の大きさに応じて、8~12日後に行います。吸収性縫合糸であっても、上述の治癒期間を経て残遺物を撤去することにはメリットがあります。

縫合糸を確認し、止血鉗子または綿鉗子で術創に向かって引張り、鋏またはメス刃で粘膜付近を1ループカットします。断続縫合の場合は、まず、2本の縫合糸のうち1本のみを抜去し、創閉鎖が保持されていることを確認します。創閉鎖が保持されない場合は、残りの抜糸を延期します。

術後に創を縫合する際は、使用した縫合糸の数を記録するのが慣例であり、標準医療です。抜糸の際は...

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軟組織の術後管理

軟組織の術後管理 – タイミング

無歯顎患者に関しては、軟組織のコントロールのために特にリコールの予定を組む必要はありません。典型的な術後コントロールでは、術後1~3日目、7~14日目および4~6週目に軟組織のコントロールおよび管理を行います。

リコール来院時の軟組織の評価

創の閉鎖および縫合の状態をチェックします。創離開が生じた場合は、再び縫合するか、必要に応じて縫合を追加します(24~48時間以内に限る)。

炎症または感染症の徴候(腫脹、滲出液、疼痛、出血等)がないか検査します。

プラークの蓄積および口腔衛生を評価します。プラークが認められた場合はこれを除去し...

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投薬

鎮痛薬および抗炎症薬

外科的介入の種類や規模に応じて、疼痛や腫脹を緩和するための適切な投薬が必要になります。例:パラセタモール、アセチルサリチル酸(ASA)、または非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)。

副作用: イブプロフェンはASAおよびクマリンと干渉するため、凝固予防にASAまたはクマリン系の抗凝固薬を用いる場合は、疼痛緩和にはパラセタモール系の鎮痛薬を使用するようにします。(凝固障害と抗凝固療法に関する記事を参照してください)

鎮痛薬の投与は局所麻酔が切れる前に開始します。

疼痛緩和の効果は術後少なくとも2日目には現れますが、そうでない場合は...

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CT

CT – 概論

断層撮影は、物体のスライスの2次元画像を作成します。コンピュータ断層撮影(CT)は、仮想スライスを作成することができます。従来のCTは1スライス撮影毎に寝台が移動し、停止します。スパイラル/ヘリカルCTは、らせん状に連続的なスキャニングを行うため、高速で連続した画像を獲得することができます。[[{"fid":"7815","view_mode":"full_width","fields":{"format":"full_width","filename_field[en][0][value]":"1360-a2-CT.png","field...

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CBCT

CBCTに関する注意事項

  • 線源でコリメートされたX線が扇型に照射され、検出器に到達します。これがコーンビームです。
  • ピクセル(picture+element)は2次元画像の最小要素であり、ボクセルは3次元画像の最小要素です。
  • 大FOVは、両顎とその関係を視覚化します。
  • 小FOVは、骨梁および皮質骨の詳細な画像を提供します。
  • グレースケール値は組織によって異なり、その信頼性はスパイラルCTほど高くはありません。
  • CBCTは、切歯管、舌側の骨陥没および皮質骨の欠損といったパノラマ/口内法X線撮影では確認できない臨床的に重要な構造を検出することができます。

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  • 切歯管の近心部をと...

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パノラマX線撮影

パノラマX線撮影

パノラマ写真を撮影する際は、適切な方法に従い、患者の頭蓋をX線ジェネレータとフィルムとの間に注意深くポジショニングすることがきわめて重要です。フィルムと放射線源がスライディングパスに沿って回転するものが多く、放射線照射時間は5~20秒の範囲内です。デジタルX線撮影では、より多くの選択肢があり、より大きな露光ラティチュードが得られます。しかし、パノラマ写真では下顎骨の高さが過小評価され、水平方向の測定値も信頼できません。また、臼歯部では実測値との差がより大きくなります。

パノラマ写真には有効な要素が多数あり、広く用いられています...

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口内法X線撮影

口内法X線撮影

口内法X線撮影は歯に関する診断情報を得るには十分であり、多くの場合、インプラント手術の術前計画に必要な情報も得ることができます。パノラマX線撮影が行えない場合は、口内法により適切に撮影したX線写真が無歯顎骨に関する重要な情報を提供してくれます。通常、口内法X線撮影で得られるような2次元画像では、同一骨の凹面を3次元画像と同じように視覚化することはできません。例えば、下顎臼歯部の舌側に生じた骨陥没は2次元の口内法X線撮影では視覚化することができません。臨床では触診時に当該領域の陥没に気づく可能性はありますが、疑念を払拭し、口腔の構造を同定...

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1340-imaging-tools.png

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画像ツールの概要

主な画像ツール

いずれの形態または放射線にも、必ず何らかの危険性はあります。適切な種類の撮影法を模索し、不要な撮影を行わないようにするため、先に患者の病歴聴取と診査を行います。

主に使用されている画像ツールは次の4種類です。詳細については別のセクションで述べます。

  • 口内法X線撮影
  • パノラマX線撮影
  • スパイラルCT
  • コーンビームCT(CBCT

 

放射線量 μSv (マイクロシーベルト):

口内法X線撮影

1

パノラマX線撮影 4-30

4-30

側面頭部X線規格写真(セファログラム)

7-10

スパイラルCT 上顎 100-3300

100-3300

スパイラルCT 下顎

400-1200

ス...

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1330-salivary-output.png

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唾液分泌量

多機能液剤としての唾液

生理的唾液分泌量は1日当たり0.75~1.5リットルであり、主に顎下腺から分泌されます。唾液は潤滑剤であり、口腔内の防御や治癒といったさまざまな機能があります。唾液は抗菌特性のある低分子量ムチンやタンパク質、炎症状態を調節するシスタチン、強力な抗真菌剤であるヒスタチンからなる透明なペリクルとして即座に粘膜に付着します。また、唾液は微生物の増殖を阻害するラクトフェリン、組織の治癒を助ける上皮成長因子、消化を助けるアミラーゼといった成分も含有します。まさに、唾液は多機能の液剤です。

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唾液分泌低下

唾液分泌低下とは唾液分泌量が減少した状態であり...

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1320-microbiology.png

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微生物学

口腔細菌叢

中咽頭では、舌背および扁桃陰窩を除き、上皮の剥離によって細菌の蓄積が抑制されています。歯を喪失すると、Aggregatibacter actinomycetemcomitansおよびPorphyromonas gingivalisを除き、歯周病原性細菌の量は劇的に減少します。歯肉縁下ポケットがない状態では、歯周病原性細菌は舌背および扁桃陰窩等の中咽頭部で生存しています。

細菌検査に関する注意事項

歯周炎の既往のある患者において唾液中の細菌量または組成がインプラント治療の予後に影響を及ぼすことを裏付ける説得力あるエビデンスはなく、このため...

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装着後

装着後 - 口腔衛生に関する注意事項

装着後の来院では、患者の口腔衛生と軟組織の反応を注意深く評価し、必要に応じて調整を行います。

患者の口腔清掃能力に応じて毎日のホームケアプログラムをカスタマイズします。インプラント埋入後は、インプラント周囲およびインプラント手術部位に  炎症反応 が起こるのを防ぐため、適切な間隔で口腔清掃のためのリコールを行う必要があります。

固定式全部床義歯の周囲に良好な口腔衛生を維持するのは可撤式インプラント補綴物に比べて難しいため、軟らかい(電動)歯ブラシ、フロス、ワンタフトブラシ、歯間ブラシ等の衛生用具を使用して口腔衛生指導を行います...

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骨移植, 上顎

適応症

上顎無歯顎では、隣接する解剖学的構造(鼻孔底、上顎洞)のためにインプラント挿入が制限されることがあります。骨高径5~6 mm以下および骨幅6mm以下の場合は、インプラント埋入前に骨増生術を行う必要があります。

上顎前歯部

上顎前歯部における垂直的または水平的骨増生のための第一選択は、自家骨ブロック移植です(図1)。代替として同種骨ブロックを用いた移植術にも関心が集まっていますが、未だエビデンスが少ないため、現時点では推奨されません。顎堤骨移植後 4~6ヵ月の治癒期間を置き、2回目の手術でインプラントを埋入します。

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